当院で使用するカイロプラクティックテクニックの概略
○ AKA (Arthrokinematic Approach)
博田節夫医師の考案した、関節運動学を応用した関節操作法で、凹凸の法則等に則り滑り法・離開法などの操作で関節包内の機能異常を正常化する。関節の可動域内で関節包を緊張させないレベルの介入なので、骨折や炎症性・化膿性疾患や骨腫瘍以外に禁忌は無い。椎間板ヘルニアには無効。痛みを伴う機能異常に著効。部位別の対症療法として主にSOT以外の他のテクニックと併用する。
△ AMCT (Activator Methods Chiropractic technique)
Dr.Arlan FuhrとDr.WC Leeによって開発された、完全に制御された矯正方向と力を生む賦活器と呼ばれる器具を使ったアジャストメント。下肢長差の反応性を使った評価を行いながら全身をアジャストする。椎骨の共振周波数30〜50Hzの振動で受容器を刺激し、神経系の賦活を図る。関節を大きく動かすアジャストと比較し、有意な有効性のエビデンスと再現性を持つ。盲検等研究論文多数。禁忌は見つかっていない。アメリカの食品医薬品局医療器具条例で手技マニピュレーションとして認可されているメソッド。体幹・四肢のアジャストを併用する場合に使用する事がある。
△ SOT (Sacro-Occipital Technique)
Dr.MB DeJarnetteがオステオパシーの頭蓋仙骨マニピュレーションを発展させた独特のテクニックで、硬膜の緊張を開放しC.S.F.(脳脊髄液)循環の正常化を図る。専用のブロック補助を使い、あらゆる脊柱マニピュレーションの中で最も弱い部類の力で頭蓋骨を操作する為、他の手順より安全である。しかし脊椎のサブラクセーションに対して独特の見解(疾病状態と等価とする)を持つ他、検査プロトコルの習得難易度は極めて高く、追試験が難しい。難治性または心因性あるいはTMSと思われるケースで使用する事がある。補助ブロックは使用しない場合もある。
◎ AOT (アトラス・オーソゴナル法 - Chiropractic Atlas Orthogonal technique)
上部頚椎メジャーを提唱したBJ PalmerのHIOから、Dr.John D Grosticがより控えめな力を用いるアジャストメントを発展させ、Dr.Roy W Sweat(元ライフ大学教職)が完成させた、第一頸椎(C1)のみをアジャストするテクニック。脳幹の中枢網様体への機能妨害(C1サブラクセーション)による、錐体外路性運動系接続における神経バランスの不平衡が一次病理と考えられており、これを取除く。仰臥位での下肢長評価とX-Ray分析に代わる触診によるリスティングは熟練を要するが、専用器具によるコインを弾く程度の弱い力を使った極めて慎重なアジャストメントは再現性が高く、臨床研究が進んでいる。大野カイロプラクティック院が専門とし、最も推奨するテクニック。
○ STMT (軟部組織マニピュレーション - Soft-Tissue Manipulation techniques)
様々なアジャストテクニックとは区別される軟部組織(筋腱)への緩和操作。アジャストメントの補完的テクニックであるが、慢性化または瘢痕化した線維性癒着の影響を軽減する。多くの事例的エビデンスに基づき、大野カイロプラクティック院のアジャスト予備操作に採り入れられている。体性交感神経性の統合を図る。実際的な疼痛緩和操作として、先述のAKAと併用する場合が多い。